税金

税金に関しても、やっぱり、生産性の高い人間に高い報酬を与えて、能力を磨いたり努力するモチベーションを高めつつ、能力がなかったり、障害を持った人も健康で文化的な最低限度の生活を送ることのできる社会の実現のためにあると思うんですよ。あと、税金に関してはなるべく補足が容易で、徴収コストが少なくなる方がいいですね。
まず、基本的な疑問として、経済のストック化が進む中で、所得に対する課税が中心であることが違くないかと思っています。来年、再来年と団塊世代が定年を迎えますが、そうすると、その世代の所得が低くなり、所得税もほとんど取れなくなると思いますが、その世代はストックも多く、お金には困っていない人が多いと思うので、そこから税金取れないというのはちょっと変ではないですか?じゃあ資産課税の強化かというと、なくはないんですが、急激な土地の値下がりとかは避けたいですね。利子や配当、有価証券などの利益が分離課税になっているのもこの意味ではいいと思います。利子課税強化してもいいかもしれないですね。

そう考えると一番いいのは消費課税の強化なような気がしますね。フローでお金もちな人も、ストックでお金持ちな人も、消費すれば税金がかかるというのが公平だし、消費税であれば徴収コストも低いし。ただ、消費税には累進性がないので、これだけでは足りないですね。年間の消費金額に対して累進税率を適用するという支出税という方式があるらしいですがこれはいいのかもしれません(世界中でもほとんど実績ないらしいですが)。
あと、税率を上げても、モチベーションに影響しづらい税金として、相続税があります。年を取ると、「子供に残せないなら働いてもしょうがない」と思う人が増えて、モチベーションに全く影響しないとはいえませんが、所得課税よりもその影響は少ないでしょう。
今はどうも、課税ベースを広げて税金を広く薄く取るのがいいという論調が中心なようですが、あまり貯蓄に回せないくらいの収入の人から取ると、総需要が下がらないかというのが心配です。
今の基本的な体系を変えないという前提で僕が思うのは

■消費税はもっと上げる。微妙に累進性を持たせるには、食料品免除はしてもいいのではないか?
相続税ももっと上げる。税率も上げ、控除枠も縮小していいのではないか?
所得税の上限税率は今くらいがちょうといいのでは?課税最低点や下のほうの税率を下げて消費税増税によって累進性が薄まるのを補完してはどうか?
■固定資産税とかは上げてもいいと思うが、急激に地価を崩さないようにゆっくりゆっくり進めないと。
法人税は、ビルトインスタビライザーとしては最優秀だけど、税収の読みがきかないので、ココに頼りすぎるのはどうかと。今くらいでいいんじゃないですか?

おまけの意見をいくつか
サラリーマンに比べて自営業者の所得捕捉率が低く、不公平であるという話があって確かにその通りだと思う。悪質なものはバリバリ今の倍くらい重加算税をかけ、故意の申告漏れは割に合わないというふうにしたらいいと思う。ただ、見解の相違位はよくあるので、悪質とそうでないものの線引きは難しそうだが。

よりちゃんと税金を取りつつ徴税コストを押さえるには、納税者背番号制は必須でしょう。すぐやるべきだと思うんですが、なかなか進まないのは政治家/支援団体が困るからじゃないのかなぁ?大人は汚いねえ。

朝鮮総連に頼むと税金が安くなるってほんとですか?ほんとだったらありえない話で即ちゃんと取らないと。

税金の取れない地下経済を地上に持ってきて税金を取るために、ソフトドラッグの合法化、売春の合法化、カジノの合法化をやるべきだと思います。税収UPと、マフィアの経済力低下を同時に期待できるので、いいことづくめに思えますがどうでしょ。ちなみにオランダはマリファナOK、売春OKの国ですが、マリファナの常習率は他のヨーロッパより低く、マフィアの力が弱いらしいですよ。