高齢者をむしるビジネス
個人金融資産の年代分布 - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090321
を読ませていただいた。
ちなみに世帯あたりだとこんな感じになります(家計調査、2人以上の世帯)。
単位は千円です。
70歳以上の2人世帯の平均は2000万を超えている一方、39歳以下は貯金より借金の方が多い、40代だって軽自動車が何とか買えるくらいの純金融資産しかないとは...
年功序列賃金と教育費負担と退職金のあわせ技でこうなります。若者実に哀れだ。
こんな感じで金融資産の8割は50歳以上が持っているので、そこを狙って企業はがんばれよという話です。
ここを狙っている商売として思いつくのは
・旅行
・家のリフォーム
・通販の健康食品
・投資信託
などですかね。国債投信の「グロソブ」を代表とする投資信託は金商法施行以降はさすがに厳しくなっているようですが。
しかし「グロソブ」の
「コストのかかる毎月分配」
「そのコストをカバーする高手数料」
「運用から興味を逸らせるため、元本を削っても分配にまわす」
等の商品特性、そして実際に円高で何千億の高齢者の資産を溶かした実績を考えると、振り込め詐欺と悪質さはそんなに差はないかもしれませんね。
振り込み詐欺の被害額合計より、グロソブが出した損失の方がずっと大きそうだし。
あーあと家のリフォーム市場はリタイヤ層向けに伸びてますよ。そしてここにも悪質業者が...
健康食品の通販も、原価率を考えるとこれもほとんど詐欺に近い商売も混ざってます...
こうしてみるとシニアは悪質な商売の草刈場ですね。お金を持つと狙われてしまうのですねー
フィットネスクラブの「カーブス」なんてのも中高齢者向けに伸びてるのかな?健康食品もそうですが、他にはマッサージチェアとかヘルスケア系は良くやっていますね。
これらと旅行はまともな商売に見えます。
生涯学習なんてのは、いろんなところがやってはいますが、いまいち当たった例を聞かないですねー