普通に考えると日本はダメ?

政治が高齢者に手厚く、若者に厳しいけど、これには合理的な理由がありそうです。
高齢者は団塊世代など人口が多い上、投票率が高いので、60代は20代の倍近い票があると思っていいと思う。
そうすると、政治家が次の選挙で当選したいなら、政党が次の選挙で勝ちたいなら、高齢者向けの政策を行う以外の選択肢はないですしね。政治家も商売だから。


この弊害としては、当然若者を高齢者が搾取する社会になるということは当然として、高齢者は老い先短いため、自分の生きているうちに最大の利得を得ることを目指し、将来のことにはあまり価値を置かないはずということが考えられる。
短期のエグジットを目論むファンドが持っている会社が、将来に向けた研究開発費を削減して、今の利益を出し、とりあえずの株価は上がるが、その後の衰退は覚悟しなければ行けなくなる状況に似ている。


そうすると、将来よりも今を重視する政治になるのは必然と言えるだろう。
社会保障の内大部分の費用が高齢者に回され、子供には回ってこないのは、この人口構成とこの投票率では当然のことだ。教育に金掛ける位なら、その分年金増やせという話になるのも当然。その方が票になる。また、高齢者は収入がないが貯金がたくさんあるので、現金の価値が上がるデフレ政策を取り続けるのもまあ当然。
そうすると将来の日本がダメになるのも当然か。


マスコミが、若者が選挙に行くように、もしくは高齢者に若い世代のことを考えるように啓蒙してくれるといいんだけど、これも期待薄。マスコミも商売だから。
最近、若い人の新聞購読率は激しく低下しており、新聞の読者も票と同じように高齢者が中心になってきている。
この状況で、若者も選挙に行こうとか、国は将来を考えるべきという論を張ることは、主要なお客様である高齢者にケンカを売ることになり、ビジネスに悪影響を与えかねない。若者の味方をしても、それで新聞取ってくれる事はないだろうから意味がないし。


高齢者が増えるのは、生産人口比率が下がる点が問題と思っていたのですが、よく考えると上記のように、意思決定に当たっての視点が短期化することの問題も同じかそれ以上にイタイような気がしてきました。


やっぱ、日本だめじゃん。うわーん。


国政選挙等も18歳からになるならば、少しは状況の改善が期待できるのだけど。どうなるんでしょ。