餓死寸前なのにメタボを気にしてどうするんだろう

最近、政府紙幣を発行して、国債発行を減らそうという意見があるようです。

増税せずに政府が勝手にお札を刷り、それで国債を償還したり、年金や健保や教育に突っ込んだり、道路作ったりするってやつですね。「財政」が一気に楽になります。
以前スティグリッツ先生が提案してくれていたやつですね。

しかし、各方面から反対が出まくっているようです。「インフレ」を招くとか、「円安」になるとか。通貨の量が増えればその分価値は下がるのでまあ確かにそうなるんでしょうけど。

でも、今の日本は「デフレ」と「円高」に苦しんでいるんじゃなかったんでしたっけ?そして「財政」も苦しい。

政府紙幣の発行はこの苦しみを全て解決するはずです。いいことづくめの作戦に思えます。

ステイグリッツ先生が提案してくれた頃は、まだ円安かなーという感じだったので、無理と思える感じもあったのですが、今や円高で苦しいのでもうやらない理由はないはず。

もし政府紙幣を刷りすぎて円安になリ過ぎたら、その時こそ貯めに貯めた米国債、ドル準備を円に代えるチャンス到来です。儲かりますね。この儲けでもっと国債を償還できます。そして円安になり過ぎないようにこれでコントロールできる。

政府紙幣発行で円安に持っていければ輸出企業の業績は回復するでしょうし、工場の海外移転のメリットが少なくなるので、派遣社員の雇用も回復するでしょう。

また、デフレを止めてインフレにできれば、現金持っていると価値が下がるだけなので消費に回り、内需も刺激され、より雇用も増えるでしょう。また、価値が下がり続ける現金を株式や土地にしたくなるでしょうから資産デフレもストップするのではないでしょうか。

輸出企業の復活と、内需や雇用の拡大で放っておいても税収が増え、セフティネットや教育にまわせるお金も増えるでしょう。

唯一インフレで割を食うのが、現金やJGBで資産を持つ人(多くは高齢者)なのですが、貯金で左団扇ってのはもう無理になるので、もう一度働いてもらうと。幸いにも雇用は増えるはずですから、働き口は十分でしょう。

「デフレ」と「円高」に苦しみ「財政」も苦しい今、「インフレ」と「円安」を招き「財政」を楽にする政府紙幣発行を嫌がる理由が見つからないんですが、これにはなにか理由があるんですかね?
餓死寸前の人が、メタボになるからと言う理由で飯食わないのと同じなように思えます。

退職金持ち団塊世代の票が欲しいから、インフレ政策は取れないのでしょうか?
でも団塊世代は「グロソブ」(外債ファンド)買ってる人多いから円安待望の人も結構いると思うんですが。

サラ金利用派遣社員の人や住宅ローンありリストラ社員の人は、インフレ政策の実現目指して選挙がんばった方がいいんじゃ?

僕の個人的なポジションはほぼニュートラルなのですが、日本経済全体で考えると、政府紙幣発行でインフレと円安は望ましいと思っています。