中絶と少子化

少子化と人口減自体は別に問題ないし、資本装備率が上がって生産性も高まり、一人当たりの稼ぎは増えるだろう。
国のパワーが低下するといっても、どんなに人口増えたって中国やアメリカにはかなわないし、どんなに減ったって北朝鮮や韓国やに抜かれることはないからそう大した問題でもないと思う。
なんで、少子化自体はむしろいいことだと思うんだけど、それに伴う生産人口比率の低下は問題のような気がしている。働く人1人が3人食わせなきゃいけないのはちょっときついだろう。


団塊世代が生きているのはあと25〜30年。彼らが生きているうちに生産年齢に達してもらうには、この5年の内に生まれてほしい。
10年後に生まれてきても、団塊世代が生きているうちに生産年齢に達しないから、その時期の働く人比率が、子供の分より減るだけだから、10年後にはむしろそんなに生まれなくていい。
そんなわけで時間は5年しかないから、文化が悪いとか社会が悪いとかあんまり悠長なこと言ってられないのだ。


でもすぐに子供を増やすのって難しいなぁと思っていたら、中絶がいいの悪いのという話を色々見かけた。

年間の中絶件数が約30万件、出産が120万人弱位なので、中絶がなくなるだけで、3割出生数が増加するのだ。これってすごくないか。

そんなわけで、中絶されるであろう子が生まれてくるようにすれば、即効的な少子化対策になるんじゃないかと考えてみた。

倫理とか権利の話は難しいので置いておくし、中絶禁止とかキリスト教原理主義みたいなことも考えたくないから、インセンティブの設計だけをね。

中絶に負のインセンティブをもっとつける

もともと体にも悪いだろうし、負のインセンティブは十分あると思うのだが、それでも年30万人だもんね。もっと強化しないと減らないだろう。
まず、すなおに課税かな。中絶1回あたり20万位は取っても大丈夫でしょう。中絶と競合する手段としては、「フィリピンで中絶する」「ヤミの堕胎オペ」「コインロッカーに置いて来る」などが考えられるが、フィリピン行きに負けないようにするには、1回20万位が限界かなと。また「ヤミの堕胎オペ」「コインロッカーに置いて来る」はもっと厳罰化して抑止する。という感じで。
若干は効力があるかもしれない、効力なかったとしても財源は少し出来るね。

生むことのインセンティブをつける

さて、この税金で、少し財源ができる。500億位取れるかも。意外とバカにできない金額になるから、子供の給食代を3割くらい負担することもできるかもしれない。出産一時金にするなら4万円くらい渡せるかな。

でも、1000万かかる子供の教育費に比べたら4万円なんて焼け石に水だな。

中絶を考えることが多いであろうシングルマザーに支給対象を絞れば、40万円位いけるかもしれない。中絶課税と差し引きすれば、60万。これ位あれば少しは生もうかという気になるかもしれない。でも、出来ちゃった結婚が出来てから結婚にシフトして、支給対象者が増え効果が薄まるかもしれないなぁ。


やっぱ難しいね。でも、しないよりは多少マシかもしれない。
いっそ禁止してしまえば、人口増は簡単なんだが、「ヤバイ経済学」によると、中絶を禁止して望まれない子が増えると犯罪が増えるらしいし。

これでどうだ!

養護施設を拡充して、コインロッカーに置くより、施設に預けるほうが簡単くらいにするのがいいかもしれない。500億こっちに使えば、それなりに拡充できるんじゃないか。

「中出し平気、オッケーオッケー」の楽天家な両親から生まれた子供たちは、やはり楽天家の子供がきっと多いと思う。性格の半分位は先天的なものらしいから。
楽天家にはいい面悪い面あるだろうが、心の病とかには強そうだし、ストレスの多いこれからの社会では、成功するにしろ、しないにしろ割と適者。
そして、楽天家じゃないと起業なんて出来ないから、彼らは大きくなっていい感じのベンチャー企業を起こして、日本の経済を活性化してくれる可能性があると思う。
財源の500億を、施設にいる出来る子に、高等教育を受けさせるように使うときっといいね。