たくさん給料を払える会社

割のいい仕事をいくつか考えてみたのだが、割が良くなる条件はいくつかありそうだ。

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20070206/1170676839
http://d.hatena.ne.jp/yuyu99/20070206/p2

いくつかのサイトに書かれているので僕も僕なりに書いてみる

会社が儲かっている(≒生産性が高い)

多くの場合やはりこれが前提になる、原資がなければなかなか払えないからね。でも、儲かっていれば給料が必ずいいかといえばそうでもない。3Qで1兆円の利益を上げるトヨタだって、利益100億の大手マスコミほどの給料は払ってない。ちょっと前のサラ金も利益何千億だったが、別に給料がいい訳ではなかった。一方JALは面白いほど赤字出しまくりだが、機長は週休3.5日でベテランなら2000万もらえる。給料は会社の儲けだけではない。
会社の一人アタマの儲けの高低は社員の平均生産性の高低に近いから、給料は生産性だけではないということもいえる。

株主からのプレッシャーが低い

儲かっててもサラ金の給料が低かったのは、大株主であるオーナー社長の持分が大きく、給料払うより配当出したり、利益を大きくして株価を高めることが優先されたから。ヤフーや楽天みたいなネット系企業の給料が低いのも株主に報いることのウエイトが高いから給料は2の次になっているせい。ちょっと前銀行の給料が下がったのも、優先株をしこたま持った国のプレッシャーが原因だ。
これに比べ、株式持合いで株主からのプレッシャーを低くしておき、経営者も株を持っていないのであれば、儲けを経営者、社員で山分けしちゃえばいい。経営者も、株主を気にしなくてよく、自分も株をそんなにもっていないのであれば、社員にばらまいていい顔しておくのが保身にもなる。大手マスコミや日本の非メーカー大企業なんかはこの要因がけっこうあるかな?公務員もこれが当てはまる仕事だ。

供給が限られる人材が必要

労働市場が機能しているなら、直接的にはこれが大きなポイントになる。投資銀行業務やPEファンドなんかは、そんなに沢山人が要る商売でもないが、最近伸びている商売なので、経験者が少なく、この世界では雇用が流動化しており労働市場が機能しているので人材は奪いあい、ちょっとケチればいなくなるし、代わりを取るにも安くない。MBA持っている人間もそう沢山はいないから、自社で育成しようと思っても供給は限られている。儲かる商売なのでたくさんお金を払っても全然大丈夫だし、本当に人だけが資産の会社だから。
医者なんかも供給要素は大きいと思います。大手マスコミも有力なコネを持った人材の供給は当然限られるので、この要因も当然あります。ラインパイロットも育成に時間や費用がかかるという点では少し違いますが供給が制約要因ではあります。サラ金は少し根性があり、良心がなければだれでも使えるから供給は潤沢です。トヨタMBAじゃなくても取りますから、投資銀行より供給の制約はゆるいですね。


高い給料が欲しければ、ニーズがあり希少なスキルを身に付けるか、儲かっていて株主のプレッシャーが低い会社にもぐりこむことだね。ニーズは時代によって変動するので、どのスキルを身につけるかは将来の読みがいりますねぇ。とりあえず、ビジネススクール、医学部、航大あたりは元が取れそうだ、試験に通る自信があるならロースクールも。僕は頭が悪いので全部ムリなのだけど。