暴論・高齢社会の処方箋

少子化っていうか高齢社会っていうか人口減少っていうか色々問題とされている。
特に問題として大きいのは、高齢者ばかりになると税金や社会保障費用を負担することのできる労働力人口の比率が下がり、高齢者を支えきれないというのが一番だろう。
人口が減ること自体は、労働者一人当たりの資本装備率があがり、生産性が向上するため、一人当たりGDPも拡大してみんながより豊かになる可能性が高く、国としてのパワーは減少するだろうが悪くないと思う。


問題は、働く人口と、リタイヤした人口のバランスだ。


なぜ、このバランスが崩れているかというと、まず「少子化の急激な進行」が理由として挙げられる。これはこれでちょっと困った話なのだけど、実はもう一つ理由がある。「長寿化」だ。日本は長寿国でそれはそれでおめでたいのだが、この20年間で男性は4歳、女性は5歳ほど平均寿命が延びていて、これが、バランスの崩れを加速させているもう一つの原因。

生きている限り年金は払われるし、70越えると多くの人は何かしら体の調子は悪いので、医療費はかかるし、費用負担はけっこう大変なのではないかと思う。


こちらの方の対策はないかと。といっても、東北の伝統文化「姥捨て」を復活!なんてことは言わない。僕は日本の伝統とか、愛国心とか、美しい国とか好きではないので。


で、微妙に思いついた作戦があります。人権を尊重しつつ、長寿化を抑制する方法を。


「たばこを吸う人、大酒を飲む人を増やす」という作戦です。本当にタバコが体に悪いのであれば、喫煙者が増えれば長寿化を抑制できるはず。酒も相当体に悪いようで、とりあえずウオッカがぶ飲みする文化のロシアでは、恐ろしいことに今でも男性の平均寿命が60歳ありません(日本は78歳くらい)。たぶん、高齢化に悩むことはあの国にはないでしょう。

逆に病気が増えて、医療費がかさむのではという心配はそれほどでないのではと思います。今のお年寄は、病気もなく老衰で亡くなる人はあまりいなくって、ガン、心臓、脳で死因の半分以上を占めるので、医療費がかかるのは早いか遅いかだけです。高齢であれば、タバコや酒をとらないせいで内臓は健康でも、ひざや腰が悪くて通院する人も多いし、トータルでは断然若くして生活習慣病死のほうが医療費はかからないのではないでしょうか?

年金も考えると効きめはでかくって。国民年金だけで考えても、一人年80万ほどかかるので、寿命が10年短くなれば800万浮く計算、これが20万人だと1.5兆、200万人なら15兆浮きます。

更に、タバコ、酒は税金がたくさん取れるので、財政的には最高です。
自由意志でタバコ、酒を楽しんでもらう以上人権を損ねるということは全くありません。どちらもマナーには注意してもらいたいですが。


そこで提案


健康増進法を止める。
・ たばこのTVコマーシャル禁止、酒の時間制限を解除。
・ 公共施設に喫煙所を作る。
タバコの日、酒の日とか祝日を作っちゃう。
・ タバコ、酒の税金ももう上げない、むしろ下げる。


みたいなことで、社会的な日陰感を薄めていくことが効果的ではないかと。日本は欧米とは事情が違うから。