軍備は要るんじゃないのか?

いやなことに相変わらず世界中で戦争がいろいろ続いているわけですが、だから武力はやだなという気がしつつも、世界にはアメリカをはじめとして武力に訴える乱暴な国や組織があることを考えると、日本も武力を持つことが必要ではないかと思います。抑止力としての戦力ってやつですね。

まず、侵略を受ける危険度は、「リターン」と「リスク」の関係でおいしいかどうかだと思うんです。イラクの場合石油が出るのでリターン、特にテキサス方面のが大きい一方、アメリカ軍にとってはお手軽にかたづく軍事力で、被害のリスクは少なく、国内政治的にもテロとの戦いって言っておけばリスクなく、外交的にもどうせ評判悪いんでリスクともいえない。てわけでやられちゃったということでしょう。

そう考えると、日本は侵略者にとってのリターンはとりあえず大きいといえるでしょう。資源はないものの、猛烈な対外債権国なのでカネにはなるし、技術も色々な分野でおいしいものを沢山もっているので、多少血を流しても欲しい国は沢山あるでしょう。

で、侵略者にとってのリスクですが、とりあえず島国なので、北朝鮮が韓国に侵略したり、中国がベトナムに侵攻したりといった陸続きでいけるところに比べると、コストというか手間というかそれなりの装備もいるので割とハードルは高いでしょう。あとは、米軍基地があるため、下手をするとアメリカにやりかえされかねないという恐ろしさがあります。

とはいえ、中国にはミサイルも核もあるので、それで日本を恫喝するのは簡単だし、台湾向けの上陸作戦戦力もあるのでやろうと思えばできなくもなく、独裁なので国内政治上のリスクもなく(ていうか国民総支持でしょ)、外資に撤収されると経済的に厳しいとはいえ、日本をゲットすれば一気にGDP3倍なので元は取れると考えるとない話ともいえないのでは?アメリカが石油目当てにイラク侵攻ってのがあるなら、中国がカネ目当てに日本侵攻ってのはない話ではないと思う。M&A的に言うとLBOみたいなことで、無理する価値はある。
更に、北朝鮮はミサイル、核、生物、化学と揃いテロ能力もあり、国内政治は何の問題もなく、国際関係も元々ないので結構リスクは少ないという、失うものは何もない状態なのでなんでもできると思うとマジで怖い。「経済制裁は宣戦布告とみなす」なんて言ってるからね。いじめると暴発しかねないし、援助すれば軍備増強というジレンマ。

そう考えると、日本侵略によって期待される利益に見合ったリスクを意識させないとまずいわけで、米軍はあるとしても、自前の軍備を十分に持っておき、高くつくと思わせないと。スイスとかスウェーデンみたく。徴兵制まではしなくていいけど。コスタリカとは持ってるものが違うから。
軍備を無くして、米軍基地も無くしたら、中国と北朝鮮で日本取り合いでしょ。どっちの国民にも僕はなりたくないです。それならアメリカになってもらったほうがいい。

そう考えると、一応今の自衛隊は大した金のかかり方だけど、専守防衛向けで(自衛隊だからね)。出張っていって反撃する能力があまりないのでミサイル基地に対抗できないし、相手にとっては国内に被害が出るリスクを感じないのではないだろうか?
てことはやはり憲法少し変えないと、でもちょっとだけにしておいて欲しい。普通の国一歩手前くらいまでに。

でも、もしかすると、六ヶ所村プルトニウムが取れるし、種子島にはH2Aロケットがあるから、やろうと思えばすぐICBMが作れるのかもしれない?やばくなったら作れるように準備しておくくらいはいいんじゃないですか?ていうかもうしているのかも。