ニート

ニートはあまり良くないと思うなぁ。もちろん「ニートでいる権利」はみんなにあるし、ニートがみんな働こうと思ったら失業率は5%超えになってしまうけど、賃金水準がその分下がって労働力の投入が増え、総所得が増える事になれば経済にはプラスになるだろうし。そうすると物価が下がりかねないが。
それに将来、社会保障のない大人がたくさん出来てしまったら、治安は悪くならざるを得ないだろうし。


職業教育が、「自己発見」とか「自己実現」みたいなキレイ事にから入るのがマイナーだけど一つの要因にはなるでしょうね。いまどきそんな素敵な仕事なんてそんなにないだろうし、求職はいくらでもあるだろうから素敵な仕事は素敵な人のものになっちゃって、並みの人がそういう仕事に就くのは難しそうに思える。第1、学生が働いた事もないのに、自分は何者でどんな仕事が向いているかなんて空想でしかないし、そんなもので求職の幅を狭めちゃ仕事には就きづらくなるでしょ。あと、自己実現のために仕事してると、より仕事がつらくなるような気がするけどどうなんでしょ。仕事ってつらいんだけどカネのためだから仕方ないって割り切らないと働いてらんないって僕は思うんですが。
いったんは就職しても、自己実現できないから退職→ニートっていうのもありそうだし、キレイ事はよくないと思う。


もっと重要なのはミもフタもなく、求人がないこと。団塊の世代の退職で労働力人口が増えるから移民を受け入れなきゃなんて話があるけど、そんなことは少なくとも失業率が3%切り位になってから考えればいいことで、今のところありえない話なんじゃないですか?日本への留学生もバイトしてないで勉強してもらいましょう、日本語学校の生徒とかのビザ発給はもっと厳しくするべきなような。そしてバイトしてたら即送り返さないとまずいでしょう。ただ、正社員としての雇用が今後そんなに増えるとは思えないので、まずバイトで、って言う事になると思いますが、最近のバイトは社会保険はないものの十分スキルが付く物もあると思うのでそれでもいいのではないでしょうか?今はチェーン店の店長とかもバイトですから、僕より部下多いよ。バイトだと所得はまあ低いんだけど、この失業率では致し方ないところでしょう。最低賃金上げたりすれば、きっと雇用が減るだけだし。
若干の社会保険を雇用者が持つバイトと正社員の中間的なものの制度があったりすると、ステップとしては良さそうだしワークシェア的なことが進むと思いますがどうでしょ。


決定的なのは働かなくても食っていける(っていうか食わしてもらえる環境がある)ってことなんでしょうね。親の世代は退職しても年金も出るし、お金がある世代だからねぇ。
で、僕が思うのは、親に子供を養うお金があるのなら、子供に出資して起業させるというのが良さそうな気がするんだけどね。団塊世代の退職金で、ニートの起業ブームなんてことになるのが一番いいように思える。相場で何億も作る人がニートにたくさんいるように、才覚のある人は100万人のニートに沢山いるはずだと思うので。その会社が育って雇用をたくさん生み出してくれれば更によし。
ニート+退職団塊で資本を持ち寄って起業するためのマッチングサービスなんてのを職安でやってみるなんてだめだろうか?


あと、男だとニートだけど、女だと家事手伝っていう呼称でいいのが、男女差別的で不満。それに専業主婦ってニートの定義に完璧に当てはまると思うんだがどうなんだろうか?女性もちゃんとニートと社会的に定義し、少しでも働く意欲を高めていかないといけないと思うんだがどうだろうか。男女差別って色んなところにあるよなぁ。過激なジェンダーフリー教育で、こういう意識を変えていって欲しい。

でも本当は食えるんであれば僕もニートになりたい。