子供を持ちたくなる怖い話

思わず子供を持ちたくなる話をしてみる。
医療の進歩もあって、人間の寿命は着実に伸びているみたいだ。厚生労働省が出している、日本人の0歳平均余命年次推移データ(平均寿命ということで良さそう)をグラフにしてみた。

すごく順調に平均寿命が伸びてきていて、めでたい話だと思う。これには乳幼児死亡率の変化はそれほど関係なく、大人の平均余命も順調に伸びている。


大体5年で1歳ほど平均寿命が伸びつづけているという感じだ。


で、恐ろしいのは、この調子で寿命が伸びつづけてていくと、今の30歳があと人生50年切ったかな〜とか思っていても、50年後には、平均寿命が今より10歳伸びている可能性があり、更にその10年後にはまた2歳伸びていて、男性の場合でも平均寿命90歳になっていかねないことだ。
今30歳の人はあと人生60年残っているやもしれず、90歳は平均だから、100歳まで生きるのも珍しくなくなっている、女性であればそれが普通になってる可能性だ。


60歳で仕事を引退したとすると、残り40年生きるということだ。
40年って長くって、年金+月15万でつつましく暮らしたとしても、金利なしで考えた場合には7000万以上の蓄えが退職時に必要になるということになる。実際には金利は期待できるけど、日銀の目指す年1%の控えめなインフレ率でも、40年経ったら現金の価値は半分以下になってしまうので、貯金が7000万あったってそれで死ぬまで持つかというとかなり怪しい。ま通常インフレ率は金利より低いことが多いけど。日本は借金多いから将来のインフレは十分ある話。


あと、寿命90歳時代になったら、本当に世の中老人だらけなので、そのころにも年金が今と同じように出ることはちょっと難しいだろう。


そうすると、60歳までに今の価値で少なくとも1億くらいの蓄えを作っとかないと死ぬまで逃げ切れないということだ。
インフレに比較的強い不動産や株を持つというのもあるけど、それらは大きめのリスクを取るので、その場合もっと多くの資産が必要になる、2億くらいは欲しいだろうか。


それくらい作れる自信あります?相続も計算に入れていいけど、不動産の場合キャッシュよりちょっと余裕見たほうがいいですよ。僕はその自信はあんまりないんですが….


で、たぶん、多くの人はそんなに蓄え作れないので、最後の頼みの生活保護の支給者が激増するだろうから、生活保護すらアテにならない。公園にテント張っても、行政に追い出されちゃうしね。どうすればいいんだ?70歳まで働ける世の中になってるという気もあまりしないし。フィリピン行きか?

そこで子供を作ってたかるんですよ!

でも手はないわけじゃない。それは、「子供に食わしてもらう」「更に孫にも食わせてもらう」という手だ。これならインフレ分子供の額面の稼ぎも増えるので、物価上昇にも強く、悪くない手だ。法律上扶養の義務があるはずなので、お上がちゃんと取り立ててくれるし。
教育にある程度投資しても、リスクは少なくいい投資になると思う。また、子供の人数が多いほどレバレッジが効き、払うほうも楽になる。


という話でちょっと乱暴に脅かせば、出生率も増えないかな?
読んでて少しはそんな気になりましたか?