新自由主義のカモ

知能指数ってあるじゃないですか。IQとかいうやつ。これの平均が100だそうです。
なんでも、IQ70以下は知的障害ということになり、福祉の対象になるらしいんですが、
統計的には2%程度がIQ70以下のはずらしく、日本でも250万人位はいるはずとか。
でも、福祉の対象となっているのは40万人程らしく、200万人位は知能レベルにも拘らず福祉の対象にもならず暮らしていると推定されるみたい。
また、知能指数70〜80で、普通と障害のボーダーとされる人が、このほかに750万人ほどいるはずらしい。

障害とされる人にボーダーまで含めると約1000万人になるはずということ。東京都の人口に迫る人数が日本にいるということになる。

市場は問題がないわけではないが、それでも最良のシステムだとは思ってはいる。けどこの1000万人が(本当は僕もその一人なのかもしれないが)契約自由で、自己責任の自由主義経済の社会に暮らすことは、狼と羊を同じオリの中に飼うことと変わらないんじゃないか?と思ってしまった。
この1000万人のことを考えると「完全情報」も「合理的に行動する」という仮定もいまいち十分に成立しないよね。

被害者がみんな知能が低いとは思っていないんだが、円天市場とか、近未来通信とか、平成電電とかなぜそんなに引っかかるんだろうと疑問だったけど、そう考えれば納得もいく。
展示会商法とか、恋人商法とか、未公開株とか怪しい商売もターゲットをここに置けば成立するよね。
サラ金の上限金利も不要だと思ってたけど、この1000万人のことを考えると必要かも。貸したって、頭のいいワルいやつのカモになっちゃうだけだもの。

もしかすると疑似科学のマーケットなんかも全部ではないが支えているのかもしれない。頭のいい人に見える世界と違った世界の見え方をしているのかもしれないから。

どうにも理解不能な選挙の結果も、この1000万人をだますのに長けた政治家のせいかもしれない。

頭が良くて、努力もし、高い価値を生み出した資本主義の成功者が報われるのは当然だと思うけど、この1000万人に「自己責任」「努力が足りない」とか言う人間はどうかと思う。

でも、この1000万人のために、市場の機能を生かさないというのももったいない。
未成年と同じような扱いで契約能力を制限できないことはないが、本人は制限されたくないだろうし。

どうすればいいのかな?